駒込には「日本一美しい本棚」と呼ばれる東洋文庫ミュージアムがあります。
数々の本が並ぶ様は美しく圧巻で、多くの人々を魅了しています。
その美しい本棚や魅力、そして併設しているオリエントカフェのメニューや魅力まで、さまざまな視点からその素晴らしさを今回はご紹介します。
1.東洋文庫ミュージアムへのアクセスは?
東洋文庫ミュージアムへの電車でのアクセス方法はこちらになります。
駒込駅(JR山手線・東京メトロ南北線2番出口)徒歩8分千石駅(都営地下鉄三田線A4番出口)徒歩7分
今回は、JR山手線の駒込駅からのアクセスをご紹介しますね。
JR山手線の駒込駅を南口へ出ます。
南口を出ると、右側へローソンが見えるのでそちらへ横断歩道を渡り、左へ曲がります。
左へ曲がったら、まっすぐ進みます。
横断歩道を渡ります。
ちなみに横断歩道を渡ると、南北線駒込駅のN14出口があるので南北線を利用する人はここから東洋文庫ミュージアムへ向かう形になります。
横断歩道を渡り、まっすぐ進みます。
そうすると、右手にファミリーマートが見えてきますが、そちらの横断歩道も渡りさらにまっすぐ進みます。
また横断歩道が見えるので、そちらを渡り右へ曲がります。
そのまままっすぐ進みます。
すると、東洋文庫ミュージアムへ到着です。
JR駒込駅から徒歩8分ほどで到着します。
2.東洋文庫ミュージアムの成り立ちや魅力は?
東洋文庫ミュージアムの創設は1924年(大正13年)。
東洋学の研究を推進するために設立されました。
設立者である岩崎小弥太氏は、三菱財閥の4代目総帥であり、東洋学に深い関心を持っていました。
彼の寄付により、東洋文庫は膨大な蔵書を集め、東洋学研究の一大拠点として成長したとのことです。
その蔵書数は国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊。
アジア最大の東洋学センターとして、国際的にも世界5指のひとつに数えられています。
それでは、東洋文庫ミュージアムに入ってみましょう。
まず、入り口でチケットを購入します。
料金は一般 900円。
ちなみに今回、東洋文庫ミュージアムに訪れる前に六義園に寄ってきました。
東洋文庫ミュージアムと六義園はコンビチケットがあるので、チケット購入の際に六義園で購入したチケットを提示すると200円引きになります。
六義園にも行かれる際は是非利用してみて下さいね。
そして、受付近くのミュージアムショップでは、関連書籍やオリジナルグッズ、併設されているオリエント・カフェを経営している小岩井農場の商品が販売されているので、東洋文庫ミュージアムを訪れた記念に購入することができます。
チケットを購入したら、奥へ進みます。
1階はオリエントホールになります。
蝶々夫人などの数々の展示や、江戸大絵図のレプリカも展示されています。
奥にはデジタルアーカイブも設置されています。
解説がついており、拡大してみたりして細部まで楽しむことが出来ますよ。
東洋文庫ミュージアム特徴は、なんといってもその蔵書の質と量において突出していること。
約100万冊にも及ぶ蔵書は、日本国内外の学者や研究者にとって貴重な研究資源になることと思います。
さらに嬉しいのは、ミュージアム内には研究室や図書館が併設されており、学術的な研究を行うための施設も充実しています。
図書館は事前予約が必要とのことなので、お問い合わせくださいね。
貴重な蔵書が読めることが出来るという機会は、一般の人々だけでなく、研究者や学生にとっても東洋文庫ミュージアムは貴重な場所ですよね。
1階の展示を楽しんだあとは、2階へ登ってみましょう。
3.東洋文庫ミュージアムの「日本一美しい本棚」は圧巻!その魅力とは?
東洋文庫ミュージアムの2階に上がり、まず目を引くのが「モリソン書庫」と呼ばれる本棚です。
これは、オーストラリアの新聞記者であり収集家であるジョージ・アーネスト・モリソンが集めた膨大な東洋関連の書籍を収蔵するために設けられたもの。
ずらりと本が並ぶ、その美しさと規模は圧巻です。
高さ10メートル、幅42メートルにも及ぶ本棚は、まるで書籍の壁のよう。
その前に立つと圧倒されること間違いありません。
モリソン書庫の前には椅子も設置されているので、ゆっくり座って眺めることも出来ますよ。
森林浴ならず、書物浴のような感じでたくさんの本からエネルギーがもらえるようです。
この本棚は、ただ美しいだけでなく、機能的にも優れています。
ガラス張りの棚は、書籍を保護しつつも視覚的な魅力を損なわない設計がなされているとのこと。
この本棚は、東洋文庫ミュージアムの象徴とも言える存在であり、一見の価値があります。
こちらでは、2014年に上皇陛下が東洋文庫ミュージアムにご来館された際の写真も展示されていました。
東洋文庫ミュージアムには、他にも多くの見どころがあります。
その一つが、定期的に開催される特別展です。
今回の期間は「アジア人物展ー歴史を織りなす人々」でした。
こちらが開催されているのは2024年5月25日(土)〜2024年8月18日(日)まで。
これらの展示では、貴重な書籍や資料が公開され、歴史的な背景やその重要性について詳しく学ぶことができます。
私には正直難しいかな?と思いましたが、ブッダや孔子など知っている人物の展示も多く、楽しむことが出来ましたよ。
また、展示品の中には、普段は公開されていない希少なアイテムも含まれており、一見の価値があります。
そして、嬉しいのが東洋文庫ミュージアムはフラッシュを使わなければ全て撮影OKということ。
太っ腹なのが助かります。
そして、今回は1924年に建設された東洋文庫ミュージアムが100周年を迎えるとのこと。
その設立に関わった人たちの展示もされていました。
モリソン書庫の日本渡来に貢献した、石田幹之助氏。
モリソン書庫の譲渡の日にモリソン邸にて撮影された写真など。
モリソン書庫についての歴史も学ぶことが出来ました。
そして、展示の途中には「回顧の路」があります。
近づいて足元を見てみると・・・
ガラス張りになっていて、底が見えないくらいの深さがあります。
こちらは「クレバス・エフェクト」という仕掛けとのこと。
実はこれ、深さはなんと10㎝しかないのだとか。
「回顧の路」のこの仕掛けは鏡の組み合わせで、底なしのように見えているそう。
なんと、特許を取得している技術なのだとか。
片足を乗せるだけでも吸い込まれてしまいそうで、スリル満点なドキドキ感が味わえます。
回顧の路を抜けると、またたくさんの展示がずらり。
中には北条時宗の御成敗式目や・・・
マホメットや聖徳太子など。
昔、教科書で習ったなといった懐かしい気分に浸れました。
東洋文庫ミュージアムでは、その歴史的背景やモリソン書庫の大きな美しい本棚など。
充実した展示内容の魅力に包まれながら、知的好奇心をたっぷり刺激されました。
4.オリエント・カフェの魅力とランチの実食レビュー!
東洋文庫ミュージアムに行った後は休憩に併設されているオリエント・カフェに行くのがおすすめです。
小岩井農場が経営していることでも知られ、品質の高い料理と落ち着いた雰囲気が特徴です。
こちらでは、オリエント・カフェの魅力的なメニューや店内の雰囲気などご紹介します!
まず、オリエント・カフェへの入り方は2通りあります。
1つ目は東洋文庫ミュージアムの中からオリエント・カフェまで行くコース。
受付から、自動ドアに入りすぐ右側のドアを開きます。
そうすると、中庭に抜け、世界の名言が描かれてある壁が目に入ります。
こちらは「知恵の小径」と呼ばれていて、現代ウイグル語で描かれているものなど、いろんなアジアの名言が描かれてあります。
近づくと、下にうっすら日本語訳が書いてあるので、オリエント・カフェに行くときは見てみて下さいね。
そちらを進んでいくと、オリエントカフェに到着です。
13時前に着いたら5人ほど待っているお客様がいらっしゃいました。
左のボードに名前を書いて、椅子に座って待ちます。
この日は20分くらいは待ったかと思います。
2つ目は、オリエント・カフェへ直接行くコースです。
こちらは東洋文庫ミュージアムの横にある道から入っていきます。
左側には、こちらにもアジアの名言集が描かれてあります。
写こちらも日本語の訳がうっすら明記されているので、オリエント・カフェに行かれた時に楽しみに見てみて下さいね。
こちらをまっすぐ進み、突き当たりを右へ曲がるとオリエント・カフェに到着です。
ピンクの壁が目立ち目印になっています。
オリエント・カフェはその品質とサービスの高さが評判で地元のマダムたちがよく訪れている風景を目にします。
その為、オリエント・カフェからはじめは先に行こうとしましたが、平日の水曜日でオープンした11時30分を少し過ぎた頃にも関わらず、予約で満席。
予約は前日まで可能とのこと。
もし、オリエント・カフェに伺う際は予約した方が無難です。
当日の予約は不可とのことなので、その点は気をつけて下さいね。
なので、今回は先に東洋文庫ミュージアムを楽しんで、しきり直しました。
まず注目したいのが、1日10食限定メニューの大人気メニュー「マリーアントワネット」(2,200円 税込)です。
今回は残念ながら売り切れていたので、写真は過去のものになります。
このメニューは、その名の通りフランスの王妃マリーアントワネットにインスパイアされた特別なセットです。
重箱のデザインは、東洋文庫ミュージアムに貯蔵されているマリーアントワネットの旧蔵書を模したものとのこと。
小岩井農場で育った樹齢115年の杉の木は出来ており、岩手県浄法寺産の漆を施した特注で貴重な重箱です。
「マリーアントワネット」は、季節ごとに内容が変わり、色とりどりの食材が美しく盛り付けられ、見た目も味も楽しめます。
以前いただいた時は4、5月頃なので春らしく筍ご飯が入っていましたよ。
マリーアントワネットのメニューの予約は出来ないので、早い者勝ちになります。
その他のオリエント・カフェのメニューはこちらになります。
【ランチメニュー】
オムライスはマルコポーロセット、シチューはエカチェリーナセットと名付けられていたりと東洋文庫ミュージアムと併設されているのがわかる、ユニークなメニューとなっています。
【スイーツメニューとアラカルトメニュー】
【ドリンクメニュー】
珈琲や紅茶だけでなく、小岩井農場の飲むヨーグルトやりんごジュースも。
そして、ビール、ウィスキー、ワイン、焼酎、日本酒とアルコールの種類も豊富。
こちらは小岩井農場のある岩手県のぶどうジュースや、珍しいさるなしドリンクまで。
今回ランチメニューからは、店員さんに伺ったおすすめの「オルインブルクセット」(小岩井牛100%のハンバーグ)(2,080円 税込)。
スイーツメニューからは「小岩井カスタードバニラアイス」(770円 税込)を注文してみました。
そして、こちらが「オルインブルクセット」の牛100%のハンバーグです。
このハンバーグは、小岩井農場の厳選された牛肉を使用しており、そのジューシーさと風味豊かな味わいが特徴です。
ナイフを入れると、じゅわ〜っと肉汁が溢れ出てきて、食欲を誘います。
一口食べると、口の中で肉の旨味が広がり、絶妙な焼き加減が楽しめます。
また、ソースもハンバーグの味を引き立てて、最後まで飽きることなく美味しくいただけます。
ソースは、牛肉の旨味を引き立てるために工夫されており、濃厚でありながらもさっぱりとした味わいが特徴です。
ハンバーグにたっぷりとかけて、一口食べると口の中に幸せが広がります。
付け合わせの野菜も新鮮で、バランスの取れた食事を楽しむことができますよ。
さらに、セットには新鮮なサラダやスープ、そして飲み物も付いています。
こちらははじめに提供されます。
野菜のシャキシャキとした食感や、スープの優しい味わいが、ハンバーグの美味しさをさらに引き立てます。
主食はライスかパンを選べます。
今回はライスにしてみました。
お米の硬さもちょうどよく、一粒一粒ご飯が立っていましたよ。
飲み物はコーヒーか紅茶を選べます。
今回はコーヒーにすることに。
こちらはスイーツの「小岩井カスタードバニラアイス」
小岩井カスタードバニラアイスには卵が入っているそう。
「だから名前に【カスタード】と名付けられているんですよ」と店員さんが教えてくれました。
確かにこちらのアイス、卵の黄色っぽい色がしていますね。
優しく上品な味で、周りに綺麗に彩られているソースとの相性も抜群で美味しかったです。
余談ですが、お店に入る前に外で待っているとシェフが出てこられて中にはからハサミで何かをチョキチョキ切っていかれてました。
そのことを店員さんに聞いたところ、タイムやローズマリーを育てていて、お料理に使われているんだとか。
そしてオリエント・カフェを経営している小岩井農場ではあまり添加物を使わないようにしているとのと。
さらにオリエント・カフェの魅力は内装にもあります。
樹齢100年を超えるカラマツを使った、一枚板の重厚感のあるバーカウンターやテーブル。
シンプルで洗練されたデザインで、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ピアノも置かれてあり、貸切にするとピアノも自由に使うことが出来るんですって。
中庭を眺めることができ、ミュージアムの見学後にリラックスできる空間が広がっています。
落ち着いた内装や広々とした席配置が、ゆったりとした時間を過ごすのにぴったりですよ。
【まとめ】
東洋文庫ミュージアムは、その歴史的背景と美しいモリソン書庫、そして充実した展示内容が魅力です。
訪れることで、東洋学の深い世界に触れ、知的好奇心を刺激されます。
そして東洋文庫ミュージアムに併設されているオリエント・カフェは、美味しい料理と素敵な雰囲気が魅力の場所。
限定メニューの「マリーアントワネット」や、牛肉100%のハンバーグセットは、どちらも一度は味わっていただきたい逸品です。
東洋文庫ミュージアムで知的好奇心を満たした後は、オリエント・カフェで美味しい料理と共にリラックスしたひとときを過ごしてみてくださいね。
♦︎東洋文庫ミュージアム♦︎
【開園時間】
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
【定休日】
毎週火曜日休館
(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
年末年始、展示替え期間、その他、臨時に開館・休館することがあります。
【住所】東京都文京区本駒込2-28-21
【アクセス】
駒込駅(JR山手線・東京メトロ南北線2番出口)徒歩8分千石駅(都営地下鉄三田線A4番出口)徒歩7分
【TEL】
03-3942-0280
【料金】
- 一般 900円、65歳以上 800円、大学生 700円、高校生 600円、
中学生以下 無料
※但し、小学生のご利用は中学生以上の要保護者同伴
団体割引 20%(20名以上)
障がい者 350円 (付き添いは1名まで350円)
♦︎オリエント・カフェ♦︎
【営業時間】
ランチ 11:30~14:30
スウィーツ 11:30~17:00
アラカルトメニュー 14:30~17:00
ディナーメニュー 17:00~21:30 〈ラストオーダー19:30〉
【定休日】
火曜日(祝日の場合は営業、翌日代休)、東洋文庫ミュージアム休館日
【住所】東京都文京区本駒込2-28-21
【アクセス】
駒込駅(JR山手線・東京メトロ南北線2番出口)徒歩8分千石駅(都営地下鉄三田線A4番出口)徒歩7分
【TEL】03-3942-0400
【お支払い方法】
カード可
(JCB、AMEX、Diners)
電子マネー不可
QRコード決済不可
※料金など情報は掲載時のものになりますので、ご了承下さい。
東洋文庫ミュージアムの近くには広大な日本庭園の六義園が近くにあります。
こちらで森林浴を楽しまれるのもおすすめですよ。
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