みなさん、こんにちは。
お正月に楽しむ特別な和菓子「花びら餅」。
その美しい見た目や深い歴史的背景から、新年を迎える和の文化を感じさせてくれる一品です。
今回は、「たねや」の「菱はなびら」を中心に、花びら餅の歴史や意味、そして販売情報を詳しくご紹介します。
花びら餅はいつ食べる?歴史は?
花びら餅の起源は平安時代に遡ります。
花びら餅は、宮中で行われていた一年のはじまりに押し鮎やお餅といった固いものを噛み、長寿を祈った「歯固めの儀式」に供される菓子がその原型とされています。
この時代では、お正月から3日間この行事で食べられていた様です。
この儀式は、新しい年に長寿や健康を願う目的で行われ、当時は「押し鮎」と呼ばれる魚を献上し、その後に菓子を食べるという風習がありました。
後に、鮎を模した形状の菓子が作られるようになり、それが現在の花びら餅の原型となったとの事。
江戸時代に入ると、宮中だけでなく茶道の世界でも正月のお菓子として採用され、現在の形状へと発展していきます。
現在の花びら餅は、白い求肥の生地にほんのりピンクの餡が透けて見え、中心には甘く炊いたごぼうや味噌餡が挟まれる構造が特徴です。
(上の写真は4年前のものなので、画像が粗くてすみません。こちらは、たねやの花びら餅ではありません。)
お餅に味噌にごぼうと、お雑煮を和菓子にしたような、そんな和菓子です。
この色合いや形状が、新春の訪れを象徴するものとしても親しまれています。
新年を迎える代表的なお菓子ですので、現在は一般的には三ヶ日に食べる人が多い様ですが、
15日まで販売されているお店も多いので、その期間食べることが出来ます。
花びら餅はなぜ食べる?なぜごぼう?
お正月に花びら餅を食べる理由は、その歴史的背景と関わりがあります。
宮中の儀式や茶道での取り入れを経て、花びら餅は「新年に長寿と健康を願う縁起物」として位置付けられるようになりました。
ピンク色の餡は新春を象徴する紅梅を思わせ、白い求肥は清らかな雪を連想させます。
さらに、ごぼうの長い形状は「長寿」、味噌餡の風味は「豊かな実り」を意味するとされます。
こうした一つひとつの素材に込められた意味が、新年の願いを表現しているのです。
特に茶道の初釜(新年最初のお茶会)では、花びら餅が正月菓子として定番です。
抹茶との相性も良く、新年を祝うにふさわしいお菓子として親しまれています。
「たねや」の花びら餅「菱はなびら」の販売期間・日持ち・価格は?
日本全国に多くのファンを持つ和菓子店「たねや」では、花びら餅を「菱はなびら」という名前で販売しています。
(上の写真は、2021年に購入した「たねや」の花びら餅「菱はなびら」です。)
近江の滋賀羽二重糯を使ったたねやの「菱はなびら」。
白く丸い羽二重餅に、赤く染めた菱餅を重ね、押鮎に見立てたみそ餡とやわらかく煮た牛蒡を包んでいます。
この「菱はなびら」は、たねやならではの高品質な素材と丁寧な職人技が光る逸品です。
販売期間
「菱はなびら」の販売期間は例年、12月下旬から1月上旬までとなっています。
今回は2024年12月29日~2025年1月初旬の販売予定になっています。
お正月用のお菓子として限定的に提供されるため、この期間を逃さないよう早めの購入、予約がおすすめです。
日持ち
たねやの「菱はなびら」は、生菓子の為、日持ちが非常に短いのも特徴です。
柔らかな求肥や繊細な餡を使用しているため、作りたての風味が何よりの魅力です。
日持ちは4日となっており、購入したら早めにいただくのをおすすめします。
価格
たねやの「菱はなびら」の価格ですが、
【3個入】 1,404円
【6個入】 2,808円
となっておいます。
贈答用としてもおすすめで、お正月の新年の贈り物にもぴったりです。
【まとめ】
花びら餅は、その歴史や象徴する意味を知ることで、さらに深く楽しむことができる和菓子です。
特に、たねやの「菱はなびら」は、見た目の美しさと洗練された味わいで、新年の特別な時間を彩る一品としておすすめですよ。
お正月は、ぜひ「菱はなびら」を味わいながら、伝統的な和の文化を感じてみてはいかがでしょうか?
※料金など情報は掲載時のものになりますので、ご了承下さい。
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